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ドケルバン症とばね指/腱鞘炎には2種類あり、その違いと対策を知ろう

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カチピンです。

クライミングをやっていると、指・手首の運動障害は身近な存在になっていきます。

中でも手首ならTFCC損傷・手首の腱鞘炎(ドケルバン症)、指なら屈筋腱損傷(パキる)・指の腱鞘炎(ばね指)が有名ですね。

リポDクライマー
リポDクライマー
手首でも指でも腱鞘炎になるんですね。
カメX
カメX
エクセレント!いいところに気付きましたね。

腱鞘炎はクライミングでも身近ですが、普段の生活の中でも身近な疾患と言えますね。

最近だとスマートフォンの使い過ぎでも腱鞘炎になります。

ばね指もクライミング業界ではよく聞く言葉ですが、こちらも腱鞘炎の仲間ですね。

腱鞘炎(けんしょうえん)とは

なんとなく言葉は聞いたことがあるがどういう状態なのか知らない人も多いと思います。

簡単に説明すると読んで字のごとく腱鞘が炎症を起こしている状態のことを言います。

ここでまず腱鞘とは何かを知りましょう。

腱鞘(けんしょう)とは

筋肉と骨を結合している腱(けん)を包んでいる鞘(さや)状の結合組織を腱鞘(けんしょう)といいます。

指を曲げたり伸ばしたりするときは、腱鞘という鞘の中を腱が往復運動しているのです。

何らかの原因で腱と腱鞘がこすれ合うと炎症が起こりそれがいわゆる腱鞘炎という疾患になるのです。

腱鞘炎メカニズム腱鞘炎メカニズム

炎症(えんしょう)とは

何らかの原因で体に異変が起こることを炎症といいます。

高熱あるいは低熱であったり、打撃や刃物で損傷する物理的ファクターであったり、あるいは毒物などの科学的物資など原因は多岐にわたります。

損傷した組織が多くの血液を取り込むことにより、毛細血管が拡張。

組織への白血球の移動が起ることで発生します。

そのため、炎症部は赤くなって熱を持つのです。

腱鞘炎の種類

簡単に腱鞘炎と言っても腱鞘炎には種類があります。

手首で起こる腱鞘炎は「ドケルバン病」といわれ、指の腱鞘炎が進行すると「ばね指」といわれます。

ドケルバン病ばね指
特徴手首に症状が出る指に症状が出る

ドケルバン症とばね指の症状、原因を詳しく解説していきます。

ドケルバン症

主に親指の使い過ぎで起こるといわれているのがこのドケルバン症です。

スマートフォンやパソコンの操作、楽器の演奏やスポーツをする人は起こりやすい傾向があります。

スマフォ操作での指への負担スマフォ操作での指への負担
スマートフォンの長期使用でも起こることから俗に『*テキストサム損傷』ともいわれています。
親指の腱鞘炎などを指す造語

手首を曲げながら親指を動かす動作が手首の腱鞘へ強い負担をかけてしまうのが主な原因です。

原因ははっきりと分かっていませんが、親指や手首を酷使していない更年期の女性もドケルバン症を起こしやすいといわれています。

症状としては親指側にある腱鞘とそこを通過する腱に炎症が起こっている状態で、腱の動きがスムーズでなくなります。

手首の親指側が痛み、腫れ、親指を広げたり動かしたりするとこの場所に強い*疼痛(とうつう)が走ります。
疼痛=ずきずきと疼くような痛み

ばね指

指の腱鞘炎が進行すると曲げ伸ばしが困難なばね指になります。

ばね指とは指を伸ばそうとすると引っかかりがあり、その後急に音を立てて伸びる「ばね現象」が起るのです。

そしてさらに進行すると指が動かなくなります。

手のひら側の親指や人差し指、中指の付け根などが痛むことがあります。

こちらの腱鞘炎も指の使いすぎが原因と言われています。

ドケルバン症&ばね指

ドケルバン症チェック方法

  • 手首の親指側に痛みや腫れがないか確認
  • 親指と一緒に手首を小指側に曲げる
  • 曲げたときに強く痛みがあるとドケルバン症の疑いがあります
ドケルバン症チェックドケルバン症チェック

ばね指チェック方法

  • 指の付け根が腫れていて動かしにくい人は要注意
  • 一定以上伸ばそうとするとばねがはじけるように指が急に伸びる「ばね現象」がある場合はばね指の疑いがあります
ばね指チェックばね指チェック

腱鞘炎の発祥を防ぐために

日頃から予防を心掛けることが大切になります。

まずスマートフォンの片手操作はさけ両手で持って操作するようにしましょう。

親指や手首を使った動作をするときは1時間につき10分間は休憩するなどの工夫をしていくとよいでしょう。

クライミングなら同じ動作を繰り返しやるのは避けたいので、同じ課題ばかりやるのではなくある程度のスパンで課題を変えていくのが腱鞘炎防止に繋がると思います。

違和感がある場合は積極的に受信するのがいいでしょう。

もし腱鞘炎になってしまったら

もし腱鞘炎と診断された場合3つの治療法があります。

  1. 安静
  2. 手術

安静

腱鞘炎は手首や指の使い過ぎが主な原因となるので、できるだけ患部を使わずに安静にすることが基本になります。

しかし指や手首は生活する上で使用しないというのが難しい箇所でもあります。

なのでやむ終えず使用する場合は適度に休憩を取ることが大切です。

薬には塗り薬・貼り薬・飲み薬があります。

効果としては「痛み止め」になります。

痛みが強い場合は炎症が生じている腱鞘へステロイド薬を直接注射します。

トリアムシノロンという薬が腱鞘炎に効果絶大といわれています。

しかしステロイド注射には相応の副作用もあるので、何度も繰り返し使用することはオススメできません。
手術

トリアムシノロンの注射をしても再発を繰り返すようであれば、最終的には手術となります。

局所麻酔をして、腫れて厚くなった腱鞘を切って開きます。

所要時間は10~20分程度。

腱鞘炎/まとめ

腱鞘炎には大きく分けて2種類あり、どちらも使いすぎにより炎症が起きてしまう。

誰が発症してもおかしくないのが腱鞘炎です。

ひどくなると指が動かなくなってしまうので身近な存在ながら注意していかなければいけないと感じます。

特に僕はクライミングを趣味にしているのでスマートフォンの操作は必ず両手で行ったり、無理なムーブはしないように心掛けていきたいですね。

手を多く使用するスポーツや楽器が趣味な人は十分注意しましょう。では

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管理人カチピン
管理人カチピンです。 趣味のクライミング(ボルダリングメイン)&食べ歩き。 その他日常や興味のあることをグダグダ書いていきたいと思います。 一応クライミングと食がコンセプトですがその2つは両立するのでしょうか? どうぞよろしくお願い致します。
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