六月の梅雨シーズン突入でジム遠征に切り替えるという方も多いはず。
まだまだ外岩を責めるぞという猛者も当然いるでしょう。実際小川山、瑞牆は今現在も外岩が活発である。
僕はどちらかというと、今はジム熱のほうが高く休日は遠征したいと思っているのだが、
ふと
『いいジムってどういうジムなんだろう?』という思いが沸き上がってきた。
ホームジム
当然のことだが、ホームジムとジム遠征では目的が違う。
ホームジムは、自分の生活により近いのがベストだ。
例えば片道1時間かかるジムをホームにするのは時間がもったいない気がしてしまう。登りに割く時間がその分減ってしまうからだ。
ただ近年ボルダリングジムが増えているとはいえ、地方はどうしても選択肢が限られてしまう。
1時間かかるがそこが1番近場のジムだというのなら話は別だが、できることなら仕事場に近いあるいは自宅から近いというのが理想である。
結局のところ無理なく通えることが第一条件である。
次に雰囲気。
これは通ってみないと分からないのだが、雰囲気が合う、合わないは確実にある。
仕事とは違い、せっかく自分でお金を払っているのだから、選択肢があるのなら自分に1番あった雰囲気のところで登るのが継続するコツでもあるように感じる。
個人的にだが、自分の生活に自然に溶け込む、無理なく過ごすことができる環境がホームジムとして大切なことなのだと思う。
ジム遠征
僕もまだ行ったことのないジムは山ほどあるが、
『またすぐにでも来たい』『もうこのジムはいいかな』『ホールドが変わったらまた来たい』
など遠征するたびにいろいろな感想を持つ。
お金をふんだんに使って、豪華なホールドが盛り沢山な有名ジムより、地方にあるこれといった特徴のないジムのほうが面白い、また来たいと思うこともあるし
流石、名の知れたジムだ!こんな課題はここでしか体験できないと思うこともある。
じゃあ面白いジムの定義は?と問われた時、個人的には出来そうで出来ない課題が多いジムという答えになると思う。
当然、ほかの要素も絡んでくるのだが、根本はそこに集約されるのではないかと感じる。
遠征ですべての課題を触るのはなかなか難しい。すごく強い人なら可能かもしれないが大概の人は課題の5割を触れれば上出来だ。
その時間の中で触れた課題、尚且つ自分のマックスグレードに近い課題が出来そうで出来ない課題なのだ。
正直ジムによってグレード感に差はあるし、必然的にホームジムのほうが傾向をとらえているため登れてしまう。
そんな中、グレード関係なしに出来そうで出来ない課題を落とせたときの嬉しさはとても印象に残る、落とせなかったとしても、リベンジ欲が湧いてくる。
落としたとしても落とせなかったとしても
どちらにせよまた来たくなるのだ。
そんな課題が多いジムが僕にとっての遠征での当たりジムなのだと思う。
ただ行くメンバーによってはどんなジムだって楽しくもなるしつまらなくもなる。
ここは仕事と同じく周りの人によって感情なんていくらでも変わるのだ。
ただ仕事と違い選択できるのだから、より良いクライミングライフは自分自身で作り上げていけばいい。
最後は少し本末転倒だが、自分にとって外れジムだと思っても行くメンバーによれば後々いい思い出になる場合もあるということを伝えたい。
結論、遠征はなんでも楽しい。