ここ数年、クライミングに関するメディア露出が増えてきたように感じます。特にボルダリングはCMやドラマ、バラエティー番組の企画としても目にする機会が多くなりましたね。
かく言う僕もボルダリングを続けて4年目になるのですが、何事もはじめの1歩を踏み出すのは勇気がいるものです。
僕もそうなのですが、知らないということに怖さを感じてしまう。始めるまでが一番苦労したという方も多いのではないでしょうか?
『ボルダリングに興味はあるけどジムって閉鎖的だから面倒くさそう』
『初めてでも登れるものなの?手続きは?』
『ただ壁を登ればいいの?ルールが分からない』
『テレビではカラフルな壁を登っていてみんな爽やかだけど本当はどうなの?』
上記の様に色々な疑問があると思います。そんな方の背中を少しでも押す事ができればと思います。
ボルダリング開始までの大まかな流れ
まずボルダリングをやる為には何が必要なのか?道具はあまり必要なく、専用シューズ&チョーク(手に付ける白い粉)があればボルダリングを行うことができます。
そしてシューズ&チョークはジムにいけばレンタルすることができます。気を付けるとすれば服装は動きやすいものに、靴下は必ず履いていくの2点です。
思いのほかチョークが服につくので着替え+汗拭き用のタオルも余裕があれば持っていきましょう。
なぜ靴下は必要なの?
他のスポーツ同様、クライミングにも専用シューズがあります。なかなかいい値段がするのですがジムではシューズをレンタルすることができるのです。
いろいろな人が使用するレンタルシューズに素足は不衛生ですよね。厚手より薄手のものがおすすめです。
登るときの服装
動きやすい服装なら基本OK。すりむき傷が気になる方は長袖長ズボンの方がいいと思います。
女性の方はスカートはやめておきましょう。実際過去に居ましたが色々な意味で冷や冷やします。
ちなみに僕が初めてボルダリングジムに行った時の格好はTシャツにジーパンでした。ジーパンで行くのならストレッチジーンズがおすすめです。
ジムでの大まかな流れ
- 登録申込書記入
- 支払い
- 施設案内
- レンタルシューズのサイズ合わせ
- 初心者講習
- 登ってみよう
①登録申込書記入
ジムに申し込むための書類ですね。名前・住所・生年月日・緊急連絡先などの記入がメインになります。この時に誓約書にサインもします。
ざっくり言うと【怪我をしても自己責任ですよ】という内容ですがジムによって内容が異なる場合があるのでしっかりと目を通しましょう。
②支払い
ジムによってプランが違うので一概には言えませんが、大体1日3,000円前後ですね。ジム1日利用料が2,000円、初回登録料が1,000円、レンタル料数百円というイメージです。
ジムによっては初回お得プランや2時間利用プランがありますので行こうとしているジムのHPはチェックしておくといいでしょう。
➂施設案内
更衣室やトイレ、貴重品ロッカーの使い方など施設の案内をしてくれます。5分くらいで終わります。設備としてシャワールームがあるジムは少ないですが、足を洗うシンクのあるジムは個人的に嬉しいですね。
④レンタルシューズのサイズ合わせ
着替えを持ってきた方は更衣室で着替えてもらい準備体操が終わったらレンタルシューズのサイズを選びましょう。
基本的に通常履いている靴のサイズより小さいサイズがいいとされてますがスタッフの方がボルダリングを行うにあたりベストなサイズを選択してくれます。
⑤初心者講習
スタッフによる初心者講習です。ボルダリングのルール、安全に登るための説明、登り方の説明、デモンストレーション、スタッフと一緒に登ってみる等ですね。
1番重要なところです。
何より安全に楽しく登るために、わからないことがあればスタッフに何回でも聞いて下さい。
⑥登ってみよう
初心者講習も終わり、実際に登ってみましょう。まずは傾斜の緩い壁がおすすめです。登っていると色々な疑問が湧いてくると思います。わからないことはスタッフにどんどん質問しちゃいましょう。
①~⑥がジムでの大まかな流れになります。
ボルダリングのルールを簡単に説明
ボルダリング
壁の中にいくつもの課題があり、課題によりグレード(難易度)が変わります。
スタートからゴールまで登り切れば課題を落としたことになりますが壁についたカラフルな突起物(ホールド)を何でも使っていいという訳ではありません。使っていいホールドが決められていて、それを駆使しながらゴールを目指します。
グレード(難易度)
ジムにより様々ですが10級が1番簡単で数字が減るほど難易度が上がってきます。写真の様にグレードごとに色が分けられています。
ただ何級が何色と決まっているわけではないのでこちらもジムにより様々です。段グレードまで行くと文句なしの上級者。
10~8級とまとめられているジムも多いのですが、初めは一番簡単なグレードを登るのがいいと思います。慣れてきたら少しづつ数字の少ないグレードにチャレンジしていきましょう。
もちろん10級~8級の課題でも充分楽しむことができますよ。
課題の見方
写真の様にテープの形、色が同じものは使っていいホールドです。(写真の場合=テープの形スラッシュ、色ピンク)
ここのジムはホールド自体の色も統一されているため分かりやすいですね。スタート&ゴールのホールドには何かしらマークが付いています。
スタート=S/ゴール=Gのマーク
ジムによって多少異なる場合もありますが大体のジムが似たようなシステムになっていると思います。
マナー
ルールも大切です、しかしマナーはもっと大切。ここでは安全に登るためのルールをマナーとします。
マットの上に居座らない
課題を登らないのにマットの中に入らない、マットの上に座らない、マットにモノを置かない。
壁を登っている人が着地の際、マットの上に人がいたり物があったら危ないですよね。事故になります気を付けましょう。
基本1つの壁に1人
スタートラインは違っていても登っているうちにラインが重なって邪魔になる。登っている人の下に居たら落下してきて衝突してしまう。
こういう事故が起こらないように基本は1つの壁に登るのは1人です。課題の位置によって例外はありますがしっかり距離をとって登りましょう。
占領しない、順番を守る
失敗してしまった課題をすぐにでも再チャレンジして落としたいという気持ちは分かります。ただその気持ちはみんな同じです。
先ほど1壁1人といいましたが自分以外にもその壁にある課題を打ちたい、同じ課題を触りたいと待っている人がいるというのを忘れずに。
僕も初めてまもない頃に友人と一緒に登っていると気持ちが舞い上がり、壁を占領してしまったということがあります。1人で登っている時には気にする事ができていたのに友人と登ることにより周りが見えなくなってしまったのです。
後々とても申し訳なく思いました。施設を利用しているのは自分だけではない‼︎ということを忘れずに、周りをしっかりみて皆でボルダリングを楽しんでいきたいですね。
ボルダリングの疑問点
男女比率でいうと男性のほうが多いです。ただ最近は女性のクライマーも増えていますね。
僕の通っているジムでは6歳から50代の方までは常連さんで登っているので年齢層の広いスポーツだと感じます。
60歳でも自分の最高グレードを更新したという人もいるみたいです。当然その人自体が凄いのでしょうが、やる気があれば年齢はあまり関係ないのかもしれません。
ジムの常連さんは30代~40代の方が1番多い印象です。
痩せるというよりは引き締まるですね。腕だけの印象がありますが身体全体を使う全身運動、そしてボルダリングは無酸素運動です。
無酸素運動は速筋の筋量・筋力を高める効果はありますが消費カロリー自体はそんなに高くはありません。
ただ長い目でみると継続していけば筋肉量が増え、基礎代謝が上がるため痩せやすい身体に変化していくはずです。
そしてボルダリングは体重が軽いということが大きなアドバンテージになるスポーツです。
よくあるボルダリングで〇㎏痩せたというのは、登りたい課題がある・負けたくない人がいるというボルダリングからくるモチベーションにより食事制限やら有酸素運動で意図的に体重を落としたというのが正解だと思います。
もちろんです、元々ボルダリングは個人競技ですよ。つまるところ自分との闘い、1人でも楽しめます。
ただ複数の人と同じ課題を登ることをセッションといい、それはそれで魅力がありますしセッションによっていつも以上のパフォーマンスを発揮することもありますよ。
初めは1人でもジムに通っているうちに仲間ができることがある、それもボルダリングというスポーツの魅力の1つなのです。1人でも複数人でも楽しめます。
そうそう怖い人なんていません。むしろ大体親切で優しい人です。
確かに喋りにくいと感じる人はいますが、趣味でやっていることなので無理して喋ることもないのかなと思います。挨拶ができれば問題ないです。
ジムにはマッチョが多いので初めは威圧感を感じるかもしれませんが、話してみると印象が180度変わる人が多いと思いますよ。
ルール、マナーはしっかり守りましょう。それさえしっかり守ればあとは怪我なく楽しむだけです。
最後に思うこと
2020年の東京オリンピックでスポーツクライミングが正式種目となりました。これから今以上にボルダリングに興味を持つ方は増えるのでは無いでしょうか?
ボルダリングは楽しいスポーツです。ただそれは僕にとってであり、やってみて正直自分には合わないなと思う方もいるでしょう。
そういう方は無理して続けることはないんです。楽しいことは当然ボルダリングだけではありません。そして趣味は仕事と違い無理に続けることでもないからです。
それでもボルダリングという未知の分野へ1歩踏み出せたあなたなら他のことへも挑戦できるはずです。
持論ですが趣味なんてやってみて合わなければすぐ辞めてしまえばいいのです。ただ興味はあるのにやらずに諦めてしまうのが勿体ないのです。
この記事は数ある選択肢の1つだと思っていただければ幸いです。
ボルダリングジムってこういう流れでこんな雰囲気なんだ
ボルダリングってこんなスポーツだったんだと
このブログから少しでも感じ取ってそれがあなたのきっかけになれば、それはとても嬉しいことです。
では
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