今までとくに大きな怪我無くクライミングをやってこれました。
ただ1度だけ日常生活にも支障が出るほど手首が痛くなったことがあり整形外科クリニックへ行ったことがあります。
その時に医者から『TFCC損傷』と診断されました。クライマーの怪我でTFCC損傷というのは多いみたいです。
ちょっとカッコイイ名前だなー、TFCCってなんだろ?と思いつつ当時は流してしまいましたが今回ふと思い出し調べてみました。
TFCCとは?損傷すると?
TFCCとは,腕の骨(尺骨や橈骨)と手指の骨(手根骨)の間の小指側にある三角の形状をした組織のことです。日本語では「三角線維軟骨複合体(さんかくせんいなんこつふくごうたい)」といいます。この組織は,肘の靭帯や膝の半月板と同じように骨ではありません。いくつかの靭帯や軟骨が組み合わさった軟部組織の総称になります。
TFCCの役割は,手首の滑らかな運動を実現するためのベアリングのような働きや,手首の外側の衝撃を吸収するようなサスペンションのような働きをすることです。TFCCがあることにより,手首は安定的に保持され,人間は手首を複雑に動かすことができるのです。
このTFCCが外傷などによって傷つくことを「TFCC損傷」と呼びます。手首を酷使する野球やテニスのようなスポーツでも,スポーツ障害のひとつとして発症しますが,交通事故の被害にあった場合にもTFCC損傷が発生することがあります。たとえば,バイク事故や自転車事故により転倒して地面に強く手を付いてしまったときや,自動車のハンドルを握った状態で交通事故に遭ったときのように,手首に過度な負荷がかかった場合です。
TFCCとは手首の中間管理職ポジションなんですね。意外と大切なパーツです。
怪我して初めて分かりましたが手首って生活していくうえで使用頻度が高い部位なんですよ。ドアノブを捻ったり、ハンドルを切ったり、その他もろもろ。
なのでTFCC損傷時、油断すると頻繁に痛みを感じるので日常生活でのストレスがとても大きかったです。
ストレス発散のクライミングもできませんでしたし、ちょっと良くなったなと思い登りに行くとアンダー持ちは痛い、ラップ持ちは激痛、スローパーホールドは凶器に見えました。カチは持てるがもともと弱い。
登りに行って余計ストレスを溜めてしまうという悪循環。
TFCC損傷になったら
やはり1番は手首を固定することです。安静固定やテーピング、ストレッチで様子を見ることが大切です。痛みがひどい場合はスポーツなど手首に負担がかかることはなるべく避け、それでも痛みが引かない場合はもう一度お医者様に診てもらいましょう。
僕の場合は3週間ほどで負荷の低い課題であれば登れるようになりました。当然テーピングでしっかり手首を固定しました。2カ月くらいで完全に痛みはなくなりましたね。
ただあくまで僕の場合です。
どうしてなったのか?
これは今考えると、TFCC損傷になる少し前から予兆はありました。
いきなりなったというよりは、手首に違和感のあった状態でスローパー課題を中心に触っていたのが原因だと思います。手のひら全体のフリクションで保持するスローパー、尚且つ手首を曲げた状態が続くのでその負担が手首にとどめを刺してしまったのではないかと思っています。
あとは、ストレッチやケアをあまり意識していなかった&その時はとりあえず連登することが強くなる近道だと思っていたことも疲労が蓄積された原因だと感じます。
連登が悪いのではなく、連登するのに体のケアをしっかり考えなかった自分が悪いのです。
ただ今回、調べていると面白い記事もありました。
そもそも故障とは、実はオーバーユース(使いすぎ)で起こることは少ないというのが今どきの考えかたです。 一般レベルで使いすぎであれば、世界レベルの選手たちはどうなるんだ? ということを考えれば、たしかに納得できますよね。
実際はミスユース=間違った使い方が故障の原因である場合が非常に多いです。 そのため、股関節も「キョンをすると痛いけど正体ならそんなに痛くない」とか、肩も「ガストンのときは痛いけど、他はそんなに」ということがあるのです。 つまり、正しい使いかたをしていれば痛みは出づらいのです。レストをしたとしても、間違ったムーブ動作が修正されない限り、痛みの再発リスクはついて回ります。
痛みがあるのに無理をして練習することを推奨するわけではありませんが、リハビリを受けながら少しずつムーブの修正をしていくのも悪くありません。 ムーブの修正で痛みが軽減するのであれば、様子を見ながらゆっくりと登っていくのは「あり」だということです。 もちろん、重ねてお伝えしますが無理は禁物ですよ。 勝手に判断せずに、プロに判断を委ねることも大切です。
CLIMBING-net:ケガと故障の違いとは?クライミングにおけるレストのコツより
上記内容はかなり考えさせられる。僕のような趣味クライマーがオーバーユースまで自分自身を追い込めているのかと問われると答えはNOだ。
そうなると間違った使い方をしているから痛めてしまったというほうが腑に落ちる。
どうしてもボルダリング競技の性質上、無理をすることは多くなると思いますが、間違ったムーブというのは怪我防止のためにも極力減らしていきたいですね。
怪我
違和感があったらレストする。レストしないなら違和感のある部位への負担を極力減らすなど工夫が大切かなと思います。
本音はサラリーマンクライマーなのでできるだけ怪我無く楽しんでいきたいです。
手首のストレッチ方法も調べるとたくさん出てきました。気になる方は調べてみて下さい。
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