皆様ごきげんようカメです。(@katinapinnti)
外岩シーズンが本格的に始まりましたね。
SNSを覗いても外岩動画が目立つようになってきました。
まあそういった趣味の方がフォロワーに多いだけなんですけどね。
僕は現時点でもうすでに3回岩に行っています。
下手の横好きってやつで、カチ弱・足下手のくせにジムの壁をのぼるより自分の中では自然の岩を登るほうが好きなようです。
そんなこんなで感じるのはクライミングというスポーツの魅力の1つにインドア、アウトドア両方の性質があるところだと思っています。
僕の場合はほぼボルダーですが、ジムと外は同じようで全く別物、ジムも外も達成感があるのは同じですが感動の種類は違う気がしてなりません。
どちらも気持ちいいのですが、どちらが自分にとってより気持ちいいのかは人それぞれだと思いますし時期によっても変わると思います。
その時その時で自分の楽しめる方をやればいいと思いますし、選択できるのがクライミングの大きな強みだと思っています。
ただ外岩にはシーズンがあります。なので僕も年がら年中外岩に行くのではなく、自分の通えるエリアがシーズンインしたら集中的に通いつめるという形をとっています。
まあ他のスポーツに例えるなら冬は主にスノボーをやってシーズオフはスケボーを中心にやっているといった感覚ですかね。
外岩>ブログ?それほどに魅力のある外岩について今回はジムと比べながら解説していきたいと思います。
ただ今回は外岩の楽しさというより心得的なお話になります。
外岩とジムの違い
アウトドア・インドアという明確な違いのほかどんな違いがあるのか考えていきたいと思います。
安全性
外岩とジムとの違いは沢山ありますが、1番違うのは安全性ですね。
魅力があるとは言いましたが安全にできるだけ怪我無く楽しみたいのならばジムが無難でしょう。
外ではジムの様にマットが引き詰められているわけでもありませんし、指から血が出るのなんて怪我とも言えません。
大きな怪我をしてしまっても当然自己責任ですし、すぐに救急車などを呼べるとも限りません。山にいるだけでいつでも危険と隣り合わせなのです。
打ちたい課題までアプローチが30分以上というのもざらです。ちなみにマットや道具を背負った状態でです。
ジムなら車やら電車で行けますね。打ちたい課題にすぐ取り組む事もできます。もちろん荷物は最小限でOK。マットを持ち込む必要もありません。
外岩では打ちたい課題まで自分の足で向かわなければいけません。場合によっては獣道を突っ切ったり崖を下ったり、登ったり。
アプローチだけでグレード3級はあるんじゃないかとぼやいたことも多々あります。
寒い・怖い
僕が初めて外岩に連れて行ってもらったときは、まだ比較的暖かいときでした。
その時はピクニック陽気で怖いけど楽しいなと感じていましたが、だんだん慣れてきて成果を求めだすとフリクションなど岩のコンディションも考えなくてはいけなくなります。
地域によって変わってきますが、岩のベストシーズンは冬。
涼しく温度が低いと岩のフリクションが上がるため保持が高まります。
ただ冬ど真ん中はフリクションはいいのですが寒すぎてムーブが起こせなかったり、乾燥によって指皮が裂けやすくなってしまうので個人的には秋寄りの冬や冬寄りの春みたいな涼しいぐらいが1番登りやすい時期だと思っています。
それでも休憩時間が寒いんです。ジムならそういった苦労はないですよね。
寒さ問題は外岩と切っても切れない関係なのです。
安全性とも大きく繋がってきますが、怖いについてはジムの比じゃありません。
外岩では下地が平らということが滅多にありません、大体不安定。マットが引き詰められていることなんてもっと稀です。なので1mくらいの高さでも、怖いなと感じますし、それによって次の手が出ないというのはしょっちゅうあることです。
そもそも自然の岩はジムの様に顕著なホールドが付いているわけではありません。
どこが持てるのかもどこが踏めるのかムーブも人によって全く違う可能性も大いにあるのです。
マット外に落ちたらどうしよう・・・
不意に落ちてスポットの人に怪我させてしまわないか・・・
そもそも次の手は本当に持てるのか・・・
特に経験の浅い人はこういった不安が毎回脳裏によぎります。不安は尽きません。
ただ僕は外岩に関して、心配性なくらいが丁度いいと思っています。
これは山岳に関わるなら欠かせない資質でもあり、外岩に関しても
・無理はしない
・備えを怠らない
・不安要素を考えられる
というのは大切なことだと思っています。
あまり怖いと思わない人やスリルがたまらないという人は外岩やるのには危険すぎる気がしてしまいます。
外岩でのマナーの話
ジムでも当然マナーはありますが、外岩ではジム以上にマナーに気を付けましょう。
何故なら岩場は誰かの土地だからです。
商業施設のクライミングジムと違い現在公開されている岩場は原則無料または入山料の数百円のみ。
これは地権者の承認や開拓クライマーの努力、地元住民の理解によって成り立っています。
ようするに使わせていただいているのです。
安全性の段落で怪我は自己責任と書きましたが自己責任で収まらない場合もあります。
無茶なことをし事故を起こしてしまったが故、その岩場が永久的に登ることを禁止されてしまうことだってあります。
ゴミ問題や路上駐車問題で地域住民とトラブルに発展しクライミングが禁止となってしまったという事例も数多くあります。
こういった足枷となる迷惑をかけないよう、外岩での最低限のマナーは知っておこうということです。
- 駐車場は所定の場所を利用する。明らかに邪魔になる場所に駐車しない。
- ゴミは必ず持ち帰る
- 挨拶は欠かさずに、明るく健全に
- トイレは公衆トイレで。もしもの場合に携帯トイレを用意しとく。
上記がクライマーなど関係なしの常識ある行動です。
- チョーク跡は必ずブラッシング
- 松脂入りの液体チョークは使わない。松脂が取れなくなるため
- 焚火はもちろん、バーナーの自粛
- マットを借りるときはお借りしますと一言かける
- 必要以上の大声・奇声は出さない
- ナイトクライミングをやる場合OKか否かを調べる。禁止エリアもあります。
- 事故は起こさない
上記がクライマーとしてのマナーです。
他にも細かいものは沢山ありますが最低限のマナー・ルールですね。
初心者なら慣れるまでは経験豊富の方に連れて行ってもらうべきだと思いますし、初心者を連れていく方は口うるさいぐらいが丁度いいと思います。
マナー違反をする人はもちろん悪いですが、初めに連れてきて指導できなかったのならその人も同罪だと思います。
なんにせよ気の遠くなるような工程を経て現状公開されているエリアをつまらないマナー違反で失うことのないようにしたいですね。
もちろん僕自身もマナーについて心得ていなければと思っています。
外岩は敷居が高いのか?
「どのレベルなら外岩へ行っていいのか?」
こういった疑問を持っている人は多いと思います。
僕自身は思い立ったが吉日ではありませんが、行きたいと思うなら行けばいいのではと感じています。
ただ外岩の方が映えるし、無理しなきゃ初心者だけでも大丈夫でしょ。と経験も知識もない人だけで行くのはやめましょう。必ずどこかしらで人に迷惑をかけることになります。
始めるのはどのタイミングでもいいですが、ベテランクライマーや外岩経験豊富な人(少し厳しい人ぐらいが丁度良い)と同行し岩のイロハを教えてもらいましょう。
僕は外岩を始めるにあたり1番重要なのはクライミング能力より、知識・意識・危機管理能力だと思っています。
最低限のマナー・クライミングの心得、そしてしっかりとサポートしてくれる人がいればいつでも外岩デビューしてもいいのではと個人的には思っています。
ただルール・マナーを疎かにしてしまうと初心者だろうがベテランだろうが大迷惑を周りにかけてしまうということは忘れないようにしましょう。
ジムと外岩/まとめ
外岩について必要なものや楽しさをもう少し書きたかったのですが、3,000文字を軽く超えてしまったので1度締めます。
厳しい事ばかりになってしまいましたが、それ以上の喜びや達成感を感じる事ができるのも外岩ボルダリングです。
ただ自由はルールの中にあるというのはどの世界も同じ話なので、心得の面が強く出てしまいました。
ということで楽しさや必要な道具については改めて記事にしていきたいと思っています。では
クライミング情報まとめページ
技術的なことはもちろん、怪我やトレーニング方法などをまとめています。
他にも日常生活からクライミングにプラスになるような情報も!!
よろしければ1度覗いてみて下さい♪
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